試合結果
仏光殿野球部 vs 埼玉県代表
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 埼玉県代表 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 | 6 | 4 | |
| 仏光殿野球部 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 7 |
出場選手
バッテリー
乾(慎)、嶋田 - 芝
本塁打
戦評
高松宮賜杯 第70回全日本軟式野球大会
準々決勝 4-6 敗戦
先攻:埼玉県代表
後攻:仏光殿野球部
白熱した激戦となった2回戦を終え、ひと時の休憩を挟んで挑んだダブルヘッダー第2戦。
全国ベスト4進出をかけ、埼玉県代表との準々決勝に臨みました。
試合開始直後から降り出した雨は徐々に激しさを増し、時間を追うごとにグラウンドコンディションも悪化。
非常に厳しい環境の中での戦いとなりました。
仏光殿の先発マウンドを任されたのは乾慎之介。
全国の舞台を勝ち上がってきた相手の強力打線に対し、立ち上がりから慎重かつ丁寧な投球を続けます。
一方、攻撃陣の前に立ちはだかったのは、今大会屈指と言っても過言ではない実力を誇る相手エース。
両投手の好投により、試合は4回を終えて0-0。
一歩も譲らない緊迫した投手戦となりました。
試合が動いた5回
5回表。
ここまで乾の好投を支えてきた守備陣でしたが、この回、少しずつ歯車が狂い始めます。
先頭打者の外野への飛球を判断ミスから二塁打としてしまい、無死二塁。
続く打者を内野ゴロに打ち取る間に走者が進塁し、一死三塁となります。
ここで仏光殿はバックホーム体制を敷きます。
次打者の打球は狙い通りの内野ゴロ。
三塁走者もスタートを切っており、本塁でアウトを狙いましたが、送球が逸れて先制点を許します。
さらに打者走者も二塁へ進塁。
続く打者も内野ゴロに打ち取ったかに見えましたが、再び守備の乱れが重なり、その間に二塁走者が生還します。
安打を重ねられたというよりも、守備のミスが失点につながる苦しい展開となり、この回2点を先制されました。
0-2。
それでも乾は後続をしっかりと抑え、これ以上の失点を許しません。
主将、副将が反撃の口火
なんとか早い段階で点差を縮めたい5回裏。
先頭の4番・田中主将が強烈な打球をライト前へ運び、チーム初安打で出塁します。
続く5番・副将の乾も、詰まりながらライト線へ落とすツーベースヒット。
無死二、三塁。
一気に同点まで追いつく絶好のチャンスを迎えます。
仏光殿もここで様々な仕掛けを試みますが、バントなど攻撃面でのミスが重なり
思うように得点へつなげることができません。
この好機で奪えた得点は1点。
1-2。
無死二、三塁という絶好機で同点まで追いつくことができなかったことは、試合を振り返れば
大きなポイントとなりました。
厳しさを増すグラウンドコンディション
6回以降、雨はさらに激しさを増し、グラウンドコンディションも一段と厳しいものとなっていきます。
その中で仏光殿は8回に2点、9回にも2点を失い、スコアは1-6。
もちろん、相手チームも同じ条件の中での戦いです。
その環境下でも得点につなげていく相手チームの力を前に、仏光殿は苦しい展開を強いられます。
そして迎えた9回裏。
グラウンドには、もはや土の部分がほとんど見えないほど水が浮いていました。
それでも、仏光殿の選手たちは最後まで諦めません。
最終回、最後の猛攻
先頭は4番・田中主将。
四球、四球とつながり、無死一、二塁。
続く打者の内野ゴロで一死一、三塁となり、ここで途中出場の加藤がレフトへ強烈なタイムリーヒット。
2-6。
なおも一死一、二塁。
ここで代打・奥田を送りますが、相手エースが投じた渾身のストレートに三振。
二死一、二塁。
後がなくなった場面で打席に立ったのは、途中出場の矢野。
打球は三塁への内野ゴロ。
「ここまでか」と思われましたが、相手内野手が打球を弾き、二死満塁となります。
ここで打席には山本。
相手エースもさらにギアを上げ、力強いストレートで追い込みます。
それでも山本は粘りに粘り、最後に振り抜いた打球はセンターへの強烈なタイムリーヒット。
3-6。
続く豊留も、ショートの頭上を越えるレフト前への強烈なタイムリーヒットを放ちます。
4-6。
なおも二死満塁。
打席には3番・櫻田。
一打出れば同点、長打なら逆転も見える場面。
しかし、櫻田の放った打球は惜しくも相手内野手のグラブに収まり、ここでゲームセット。
4-6。
最後の最後まで全国王者となる相手に食らいつきましたが、あと一歩及ばず、準々決勝敗退となりました。
【 試合総評 】
この試合で対戦した埼玉県代表は、その後も勝ち進み、今大会で全国制覇を成し遂げられました。
また、この試合で対戦した相手エースは大会最優秀選手賞を受賞。
実際に打席で対峙した選手たちにとって、そのストレートの力強さ、変化球の精度は、これまで経験してきた
投手の中でも非常に高いレベルにありました。
雨の影響がない万全のコンディションであったとしても、非常に厳しい戦いになっていたことは間違いありません。
だからこそ、その相手に最後まで食らいつき、最終回には一打同点、逆転も見えるところまで追い上げることができた
経験はチームにとって大きな財産となりました。
そして、全国の頂点に立つチームの投手力、攻撃力、守備力を同じグラウンドで直接体感できたことも
大きな収穫でした。
「全国で勝ち上がるためには、ここまでのレベルが必要になる」
その基準を身近に感じられたことも、今回の全国大会で得た大きな収穫のひとつです。
また、野球の技量とは別に、今回の試合だからこそ学ばせていただいたこともあります。
激しい雨が降り続き、グラウンドの至るところに水が浮く、通常ではなかなか経験することのない環境。
その中でプレーを続ける難しさは、技術だけで乗り越えられるものではありませんでした。
足元の状態はもちろん、雨で濡れた手やボールの状態も確認しながら、一つひとつのプレーを選択すること。
最後まで集中力を切らさないこと。
そして何より、厳しい環境の中でも自分たちのできることに集中して戦い続ける精神力。
野球の技術とはまた違った強さの必要性を、身をもって学ばせていただきました。
これほどの環境で最後まで試合を経験する機会も、そう多くはないと思います。
だからこそ、この日の経験もまた、全国大会という舞台で得た忘れることのできない学びのひとつとして
今後に生かしていきたいと思います。
ただ、ひとつだけ心残りがあります。
今回の全国大会では、戦った3試合のうち実に2試合が激しい雨の中での試合となりました。
選手たちが懸命に努力を重ね、ようやくたどり着いた初めての全国大会。
せっかくの大舞台だったからこそ、できることなら良いコンディションの中で、思う存分プレーをさせてあげたかったというのが率直な思いです。
もちろん、天候ばかりは誰にもどうすることもできず、自然には抗えません。
それも含めて全国大会で得た経験のひとつなのかもしれません。
それでも、選手たちにとって初めての全国という晴れ舞台だっただけに、そこだけは少し残念でなりませんでした。
この敗戦をもちまして、仏光殿野球部の初出場となった全国大会はベスト8という結果となりました。
悔しさはもちろんあります。
しかし、連盟加盟3年目、そして初めて立った全国の舞台で経験した一試合一試合は
これからの仏光殿野球部にとって、間違いなく大きな財産になります。
全国の舞台で感じた力の差も、厳しい環境で戦った経験も、最後まで諦めずに戦い抜いたことも、すべてを次へ。
この経験を胸に、仏光殿野球部はまた新たな一歩を踏み出します。
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